本日まで開催の、第35回 写団「未知草」作品展 「四季のアルバム」 に出品させていただいた写真たちをご紹介。
これほど夢中になって撮影したのははじめてというほど、ハマリにハマった、雫写真。ソニーのO講師に直伝していただき、その面白さのトリコに・・・。
O講師に教えていただいたのは、雫写真の基本中の基本で。
早速、自分で撮影しはじめて見ると、奥が深くて・・・。自分なりにいろいろ工夫したり、応用していくうちに、作品展へ出品できるんじゃないかと。
ということで、出品した5作品の、ちょっと特殊な撮影方法をご紹介させてもらいます。道具集めが少々ハードルが高いかもしれないけれど。
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●ヒマワリ in WaterDrop
1/4000、F11、ISO8000、α7S、FE90F2.8MACRO
5作品中、一番苦労した。自分で課した条件が結構高望みしてたから(笑)
★写真の条件
・雫は空中に2個以上あること。
・2個以上の雫すべてにひまわりが写り、かつ、合掌してること
★撮影のポイント
・とにかくF11程度まで絞らないと、ピンボケ連発。
・雫を空中で静止させるには、シャッター速度1/4000以上が必要。
・上記を満たすためには、まぶしいほどの照明 or ISO感度8000以上でも画質面で耐えうる高感度カメラ(α7S)が必要。(もちろん、今回は後者をチョイス)
・常に、寸分狂わない位置に、雫を落とすこと。
★必要なアイテム
・グリセリン
→薬局やアマゾンでも簡単に安価に手に入る
→雫や水柱に粘り気が出るため、驚くほど、撮影成功率が上がる
・点滴キット
→薬局、医師などに、知り合いがいれば、「ニプロ 輸液セット(ISE-200Z」を譲ってもらう。1セット50円くらいだったはず。通販では入手難しいらしい。ここが最大の難関。
・被写体は、100均の造花のヒマワリで十分
>「WaterDropに閉じ込める」セミナー、はじめました。
↑当店ブログで設置方法なんかを参考に。。。
★実際に撮影してみる。。。
グリセリンと水は、1:1で。濃すぎると、不自然さが出るので。
グラスに注いでおくのも、もちろん、同じ混合水で。
点滴をどの高さにするか。受け皿にするグラスの面積にもよるだろうけど、少し大きめのグラスであれば、30cmくらいが、ちょうどいい水柱の高さになるかも。
あとは、雫の落ちるタイミングを好みにあわせて調整し、ひたすら連写。
もちろん、α7Sを使ってても、照明は明るいにこしたことはないので。
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●ダークライト behind WaterDrop
1/4000、F13、ISO8000、α7S、FE90F2.8MACRO
ヒマワリ in WaterDropに比べると全然簡単。
雫に中に閉じ込めるのは、背後のLED照明なんだけど、神経つかうほど正確に閉じ込めなくていいから。
★写真条件
・雫は空中に3個以上あること。
・背後の玉ボケができるだけまーるく。
★撮影のポイント
・絞りすぎると、点光源が多角形になっていく。開けると合掌が難しく。
(本当はもう少し丸い玉ボケにしたかった;)
・部屋全体は暗くし、雫、水柱にだけピンポイントで照明を当てる。
★必要なアイテム
・ヒマワリ in WaterDropと同じ
★実際に撮影してみる。。。
ヒマワリ in WaterDropと同じ要領。
ただ、照明をあてる角度によって、雫、水柱の「テカリ方」が変わってくるので、何度か試し撮りして、「イイ感じのテカリ」が出るポイントを見つける。
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●ヒマワリ in 雫
8秒、F22、ISO400、α7RⅡ、FE90F2.8MACRO
(実はこれ、、、作品展ではボツに。この写真だけ、撮影方法が容易に想像つくためという理由^^;)
★写真の条件
・雫は4つ。
・背後と、雫内のヒマワリは、どちらもヒマワリとわかるように
★撮影のポイント
・O講師曰く、F8~F11。でも、三脚使うから、絞りきってみた。
・グリセリンをここでも用いるけど、原液で。
★必要なアイテム
・雫を乗っけるものは、水はじきのいいものであればなんでもいいとは思うけど。
見栄えがイイモノがよろしいかと。多肉植物や、ガーベラがよさげ。
・百均で売ってる、化粧品詰め替え用のスポイト。先が注射針のとがってないやつ。
・被写体は、100均の造花のヒマワリで十分
★実際に撮影してみる。。。
水では苦労するのが、面白いくらい簡単にグリセリンだと雫が「決まる!」
あとは、しっかりと合掌を。
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●マーブルチョコ in たくさんの雫
1/80、F10、ISO1600、α7RⅡ、FE90F2.8MACRO
●ヒマワリ in たくさんの雫
1/00、F10、ISO1250、α7RⅡ、FE90F2.8MACRO
★写真の条件
・かわいく♪
★撮影のポイント
・グリセリンをここでも用いるけど、原液。
・全体に合掌するように、絞って。
★必要なアイテム
・被写体は、マーブルチョコレートと、ヒマワリ(もちろん造花)
・透明ガラス(A4くらいの写真フレームのものなどでOK)
・ガラコ(車のフロントガラス用の液体ワイパー)
・スポイト
★実際に撮影してみる
透明ガラスは、良く洗って乾燥させ、ガラコを塗り込む。
その後、被写体が上手く雫に収まる程度の距離を稼げる、「台」(ティッシュの箱とか)を左右1組ずつ。それをガラスの両端に配置し、その上にガラスを水平に置く!
その後、スポイトで、グリセリンを「いー感じ」で、1滴ずつ置いていく。
ガラスの下に、被写体を置いて、撮る。
準備はそこそこ手間かかるけど、撮影は超簡単。
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●WaterDrop in Symmetry
1/4000、F13、ISO8000、α7S、FE90F2.8MACRO
★写真の条件
・雫は空中に3個以上あること。
・幾何学模様は、いー感じに。
★撮影のポイント
ヒマワリ in WaterDropなどと同じだけど、雫になにも閉じ込めない分、とにかく簡単。セッティングさえできてれば、5分くらいでいいのが撮れた。
ただし、幾何学模様をしっかりと見せたいため、他とはすこし撮影アングルが違う。
★必要なアイテム
ヒマワリ in WaterDropなどと同じ
照明は、多灯式のLED照明器具。単灯だと幾何学模様にならないので。必須。
★実際に撮影してみる
部屋は少し暗めに。多灯式LEDで光量は稼ぐ。
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ってことで、、、なんだか、燃え尽きた感のある、雫写真でした。。。
来年の作品展は、どうしようかと、もう心配・・・。
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