オーディオ製品としてはかなり珍しいことに、ソニーさん、本日、大々的に据え置き型ハイレゾ製品の発表会を行なったそうだ。それほど、ソニーは、ハイレゾオーディオに力を入れているわけだね。
一般ユーザーにとって、長年、音楽CDが「一番いい音源」で、「一番身近な音源」だったわけだが。。。
最近では、目に見えない「データ」として、音楽を買ったりすることが多い時代。ってことで、音楽CDというフォーマットに縛られる必要もなく。
「一番いい音源で、一番身近な音源は、データ」という時代に。
そこで、音楽CDよりもはるかに高音質な、いわゆる、ハイレゾ音源が注目されるようになったわけだが。
いよいよ、その超高音質カテゴリーへ、ソニーが本格参入。先日、発表されたばかりの、ウォークマンZX1、Fに続いて、今日の、据え置き型ハイレゾ製品の発表というわけだ。
そして、、、「ハイレゾ音源=データ」を提供する場として、ソニー(正確には、ソニー傘下のレーベルゲートが運営)の「mora」が、ハイレゾ音源の配信を開始決定!!!
モバイル、据え置き、配信と、、、ソニーのハイレゾファミリーが一気に揃ったことになる。
本日、発表された、製品は、
・ESブランドの、HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」(198,450円)
・ESブランドの、↑これとセットで買ってね的なアンプ「TA-A1ES」(198,450円)
・アンプ内蔵のHDDオーディオプレーヤー「HAP-S1」(79,800円)
・USB DACアンプ(ヘッドホンアンプ、スピーカーアンプ内蔵)の「UDA-1」(49,800円)
・スピーカー「SS-HA1」(69,800円)、「SS-HA3」(39,800円)
以上、6機種。(かっこ内価格は、ソニーストア価格)
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なにげに、超オモシロイというか、、、ほぉ、そういう考えっすか?的な製品が、HDDオーディオプレーヤー2機種。ESシリーズの「HAP-Z1ES」は、アンプ非搭載ながら、音質に徹底的にこだわったモデル。「HAP-S1」は、ハーフサイズで、アンプ搭載のモデル。どちらも共通するのが、ネットワークプレーヤーでありながら、ハードディスク搭載という、ある意味やっちゃいけないことをやっちゃった感なプレーヤーってところ。
「CDドライブや、HDDという、振動源がないから、いい音っすよ」
と、やや乱暴な言い方だが、そんなのがウリな、ネットワークプレーヤー。
なのに、なぜ、HDD載っけちゃったのか?
・ネットワークプレーヤーは、そこそこのPCスキルが必要なため、ハードル高し。
・再生時、データをキャッシュする、待ち時間が、、、長い。
・再生リストや、曲情報も、いちいち、ネットワーク越しに取得するため、遅い。
とまぁ、単純に、ネットワークプレーヤーの弱点を、HDDを搭載することで、クリアにした。当然、振動源対策も万全という自信もあるのだろう。
ところで、HDDに音楽データを入れるのはどうするのか?
これがまた、面白くて。
最低限、家庭内のLANに、有線or無線での接続が必要。できれば、有線のほうがよろしいかと。有線なら、ほとんどの家庭では、LANケーブル挿すだけで終わるはずだし。あとは、PCに専用ソフトをインストールし、簡単な設定をするだけ。すると、PCに取り込んだ音楽データが、勝手に転送されていく。当然、転送後は、HDDに保存するわけだから、PC内の音楽データは、あってもなくてもOKだし、もちろん、PCの電源はオフでOK。
PCで、CDをリッピング、moraなどからハイレゾ音源をダウンロード、、、それらの操作をすれば、あとは、勝手に転送されていく。意識する必要なしっ!
ってことで、世の中で言うネットワークプレーヤーとはかなり違う類の製品なわけだね。ネットワークの先の音楽を再生するのではなくて、ネットワークの先の音楽を自分のHDDに取り込むだけで、あとは、ローカルプレーヤーになるってことだ。
データがローカルにあるから、電源入れてから音が鳴るまでは驚くほど短いし、検索、情報表示なども、言うまでもなし。
なんか、言われてみれば、こうするほうが、ベストのような気がするというか、すごく、理にかなった仕組みに思えてくる。
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つづいて、USB DACアンプ「UDA-1」。
ソニーが大成功を収めた、ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1」。これは、バッテリー搭載で、持ち運びが可能。ただし、出力はヘッドホンのみ。スピーカーアンプは搭載してないから。
UDA-1は、据え置き型で、ヘッドホン、スピーカーともに、出力可能。
サイズは、幅225mmのハーフサイズ。最大192kHz/24bitのリニアPCMと、DSD音源に対応。
自宅据え置きでイイ音聴くなら、PHA-1、PHA-2でなく、こちらのほうがいいかもしれない。
(個人的には、、、ハイレゾ製品の中で、一番欲しいのが、これ。。。)
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mora。
ソニーのハイレゾ参入で、だれもが予想したであろう、moraのハイレゾ音源配信。いよいよ、10月17日に、配信開始。
配信フォーマットは、24bit、44.1kHz~192HzのFLACで、DRMフリー。
最初は、約600のアルバムから。1枚あたり3,000円前後。1曲売りもするそうだ。
気になるのが、ハイレゾ音源タイトル。
↑スクショの楽曲あたりは、当然ながら、「いきものがかり」(←個人的にファンでございます)など、J-POPも検討しているようだ。 とはいえ、、、ハイレゾ需要が、どのジャンルの楽曲にあるのかは、よくわからないよね。例えば、、、アイドルの曲が、ハイレゾ需要があるのか?AKBはどうよ?でも、、、偏ったラインナップだと、鳴かず飛ばずで終わりそうで。
他のハイレゾ音源配信サイトとの連携するというのは心強い。
ハード、ソフトともに、充実しないと、成功はあり得ないよね。
残念ながら、DSDの配信は当面はないだろう。なんせ、新ウォークマンがDSD非対応なんだから。↑のスクショを見ての通り「WALKMAN公式ミュージックストア」でございますので。
とまぁ、ハード、ソフトともに、大企業である、ソニーの参入により、まさに、ハイレゾ元年になりそうな、2013年後半。
ますます、CDなどの回転系メディア離れになりそう。っていうか、完全に移行しちゃったりするんだろうか?
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●プレスリリース
>高品位なオーディオ体験を実現するハイレゾリューション対応商品を全面展開
>ハイレゾリューション・オーディオ※1ファイル再生に対応のホームオーディオ商品全6機種発売
↓ご注文や、詳細は、ソニーストアへ。