密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-Z5 64,750円+税
密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-A3 35,130円+税
密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-A2 25,880円+税
密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-H3 販売終了
昨年までは、XBA-H3のみがハイレゾ対応インナーイヤーだったけど、、、今年は、その後継機種A3、その1つ下位モデルのA2、、、そして、、、その上位モデルとして、Z5なんてものまでもがラインナップされ、合計3モデルが、ハイレゾ対応に。さぁ、どれにすりゃいいのか、迷う迷う。。。
ということで、昨年モデルのH3含めて、合計4モデルを、まとめて比較試聴レビューしてみたいと思う。。。
もちろん、4モデルすべてがリケーブルによりバランス対応になるから、聴き比べてみる。
●開梱
●XBA-A3
↑合皮の少しゴージャス感漂うキャリングケース。
上2段がハイブリッドイヤーピース(SS、S、M(出荷時に本体に装着)、L)
下2段がシリコンフォームイヤーピース(S、M、L)
↑クリップと、アジャスター。(写真は、XBA-Z5のケーブル)
↑マイク&マルチファンクションボタン付スマホ用コード
(ハンズフリー通話の他、Xperia専用アプリ「SmartKeyアプリ」で、1クリック、2クリック、3クリックを各種動作に割り当ててスマホをリモコン可能)
●XBA-A2
↑ナイロン製のキャリングケース。A3のよりはかなり小ぶりなサイズ。
コードアジャスターや、コードクリップ、イヤーピース、スマホ用リモコンコードは、A3と同じ。
●外観
●XBA-A3
昨年モデルのXBA-H3同様、イヤーハンガータイプ
はじめて装着するときは、とまどうだろうが、慣れてしまえばどーってことない。上位モデルはどうしてもボディ容積が大きくなり重量もそれなり。なので、ハンガータイプの方が安定する。
↑昨年モデルのXBA-H3のケーブルとは少し変化が。からみにくいセレーションケーブル採用は同じだが、カラーが、派手目のレッドから、少しディープな色味に変更されている。また、表裏でブラック&レッドのツートンカラーだったものが、ケーブル4面中1面だけがレッドとなり、赤がアクセント的な使い方になってる。
↑A3もH3も重量は同じで10g。A3は、付け心地を考慮してなのか、ケーブルに対して本体に角度がつけられている。
ユニット構成は、口径16mmダイナミックドライバーユニットとバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット2基(フルレンジ+HDスーパートゥイーター)を組みあわせた、新開発のHDハイブリッド3ウェイドライバー。
●XBA-A2
A2は、A3とちがい、通常ケーブル。イヤーハンガーにはなっていない。
重量は9g。
ユニット構成は、口径12mmダイナミックドライバーユニットとバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット2基(フルレンジ+HDスーパートゥイーター)を組みあわせた、新開発のHDハイブリッド3ウェイドライバー。
●リケーブルについて
XBA-A3もA2も、当然、ケーブルは脱着可能。イヤホン側の端子は、MMCXをソニーが独自カスタマイズしたものを採用したとしているが、フツーに、MMCXケーブルが接続できるはず。付属アンバランスケーブルは、MDR-1A同様、LRのグラウンドをまとめずセパレートして、4芯でステレオミニ端子根元まで送っている。これにより、クロストークの低減、音の広がり、引き締まった低音を実現している。
●視聴してみよー
PHA-3を音出しにして、付属のケーブルと、純正バランスケーブル「MUC-M20BL1」で比較。
プレーヤーは、ウォークマンZX1。
ソースは、「怒濤の・・・シリーズ」統一曲とした、SHANTIのアルバム「Romance with me」から、1曲目に収録されている、「Don't Let Me Be Lonely Tonight」。
まずは、、、バランスケーブルをみてみる。
ヘッドホンケーブル MUC-M20BL1 ソニーストア価格10,130円+税
バランス接続対応ヘッドホンケーブル(XBA-Z5/A3/A2/H3/H2用)
↑A3やH3では、形状記憶樹脂を使ったイヤーハンガータイプのケーブルが使われているが、このバランスケーブルは、通常ケーブル。耳へハンガーとして、重量を支えるようにはなってない。
どうしても、ハンガータイプがいいって人は、「XBA-Z5」付属のバランスケーブルを部品で購入するといいかも。
では、、、聴いてみる。
↑XBA-Z5をリファレンスとして。。。
↑まずは、XBA-A3。
Z5のしっとりとしたまとまり感のある音に対して、XBA-A3は、メリハリ、キレがあり、元気ある印象。が、初代&2代目BAモデルに比べると、「モニターより」の味付け。ナチュラル。
昨年モデルのXBA-H3と比較すると、さらに解像感が増した感じ。また、低音がよりクリアになった。
Z5と比較してしまうと、高音域にもう少し透明感が欲しいとも思うが、Z5だけに搭載された「マグネシウムHDスーパートゥイーター」によるものだろう。Z5との価格差を考えると、ヒジョーに魅力的なコスパにすぐれたヘッドホンに思える。
↑つづいて、XBA-A2。
A3と比較すると、すこーしだけ、低音が控え目に。が、高音はさらにメリハリが。ロックやパワフルな音源では、A3よりも楽しめそう。
A3との価格差は、、、1万円。がんばれるなら、A3のほうをオススメしたい。
では、、、バランス駆動で聴いてみよー。
やはり、バランス駆動での一番のメリット、LRのセパレーション感向上による、立体感。これが、きわだつ。これにより、クリア感、解像感も向上してる。 |
↑これ、、、XBA-Z5のときのインプレッションなんだけど。決して手抜きじゃなく、A3、A2でも、アンバラとの比較では全く同じ印象を受ける。
↑A3では、アンバラ時と比較して、かなり高音がまろやかになった印象。音の輪郭がすぱっと刃物で切ったような感じだったのが、カドを落として聞きやすくなった感じ。
H3のバランス駆動と比較すると、よりクリア感、立体感がきわだっていた。
↑ボーカル定位、立体感ともに、アンバラ時よりも大きく向上。さすがに、低音抑えめ、高音元気という味付けまでは変わらない。贅沢言えば、、、全体がレベルアップしただけに、もう少し低音が欲しい。。。
とまぁ、現在は、ソニー製品では、PHA-3だけが、バランス出力するわけで。その相方として、A2では、ちょっと寂しいよね。A3は欲しいところ。
将来的に、、、リーズナブルなバランス出力機器が出てきたときには、このクラスでも十分楽しめそう。
●いろいろまとめ
Z5、A3、A2、、、そして、昨年モデルのH3。
H3からあえて、A3への買い換えまではしなくてもいいかも。ガマンできる。
アンバラ使用なら、A3orA2は、おサイフと相談で。バランス使用なら、迷わずA3で。
Z5は、、、スピーカー&アンプで、がっつりとイイ音聴きたいぜ!っていうくらいの予算あるなら、ぐっと節約できて、超高音質が楽しめるから、いっちゃいなYO!っていう感じ。Z5+PHA-3に、、、ウォークマンZX1とまでいかなくても、手持ちのPCで十分代用可能だから。12万あれば。。。
それと、、、そんなに頻繁に買い換えないから、少しがんばったのを買いたい。そんな人には、あえて、さらにもう一声がんばってもらって、、、将来出ると信じたい、バランス対応ウォークマンに備えるとか、どう?PHA-3はガマンして。。。A3orZ5いっちゃいなYO!
当店店頭では、MDR-1Rの登場以降、インナーよりもオーバーヘッドタイプのほうが人気が高い。今回も、押され気味のインナー陣営。。。特に、PHA-3購入者は、高い確率で、MDR-Z7をセットでいっちゃってる現状。
オーバーか、インナーか、、、だけじゃなく、PHA-3もセットにして、バランスで攻めるか・・・などなど。
今回のヘッドホンラインナップは、今まで以上に悩ませる要素盛りだくさんで、売る側も困っちゃってるんだぜぃ!
-----------------------------------------------------
-----------------------------------------------------
-----------------------------------------------------
当店ブログ「怒濤のオーディオレビューシリーズ」
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<MDR-1A編>
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<PHA-3編>
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<MDR-1A専用バランスケーブルMUC-S20BL1編>
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<最上位ヘッドホンMDR-Z7編 まずは、付属ケーブルでアンバラ試聴から>
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<最上位ヘッドホンMDR-Z7+KIMBER KABLE編 >
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<XBA-Z5編 >
>怒濤のオーディオ新製品レビュー!<ハイレゾ対応インナーイヤーヘッドホン、全機種まとめ。アンバラ、バランス比較も編 >